tennis365.net テニス365ブログ 新着記事を読む ]    [ テニス365 ホームショッピングニュースログイン ]

テニス浦島太郎 8年ぶりにテニスをまたはじめた40代のおじさんです。最近のテニスの変貌ぶりに驚きつつも、いかに上達できるか、日記にしています。

<<  2010年 2月  >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28            
最近のコメント
Have you r…
Jack 10/28 13:07
番中の定番!モンクレ…
モンクレール 10/27 09:35
Will I be …
Tony 10/27 08:26
Could I ha…
Sean 10/27 08:26
A few mont…
Genesis 10/23 23:50
最近の記事
プロスタッフ95 使…
11/22 11:36
イスラエル戦初日 観…
09/15 11:00
がんばれフェデラー!
07/08 21:56
ひじ痛、手首痛
07/06 10:27
先週は冴えなかった
07/03 08:56

最高のパフォーマンスとテニスの将来への危惧

1990年のことです。
*参考:テニスジャーナル1990年3月号

この号でリチャード・エバンス(当時有名なテニス評論家)が1980年代を振り返っています。
「最も素晴らしい技術的パフォーマンス」
1985年マスターズでマッケンローがレンドルをストレートで降した試合をあげています。
レンドルの威力があるファーストサーブをライジングで捉え、リターンダッシュ、そしてレンドルの強打を軽くドロップボレーであしらう、マッケンローのプレーは神業だったようです。
広く知られていることですが、マッケンローは眼と手の協調性に優れ、素晴らしいボールタッチであらゆるショットを繰り出す天才でした。パワーテニスとは対極の存在ともいえます。

またこの時代パワーテニスの代表格レンドル、そしてベッカーの登場とさらに拍車がかかるパワーテニスに危惧を抱いている人もいました。
平野三樹氏
当時テニスの技術的専門誌であったテニスジャーナルの技術解説を担っていました。この技術解説を担うことは、日本のテニス界に少なからず影響を与える立場でもあります。
この数年後、テニスジャーナルの技術解説を担うのが、このブログでも登場している松原コーチ(松原雄二氏)です。
さて平野氏ですが、ベッカーに代表される超パワーテニス時代の到来により、テニスの将来を危惧しています。
「現在のラケットの性能は、人がそれを使ってプレイするための極限まで達している。その攻撃力に耐えうる反応の速さ、足の速さ、ラケット扱いの速さなどを持つ人が極端に少なくなってしまており、著しく試合の興味を欠いてしまっている。
この状態が続く限り、相当広いレベルに渡って、テニスというスポーツが、単にスピードによる攻撃力だけを追求した面白味のないゲームだと思われてしまうだろう。そしてその結果、これまでテニスというスポーツの中に存在していた良きものがしだいに失われてしまい、やがて忘れられていきそうな気がする。」


この平野氏の危惧は今日のテニスにも現れていて、かつてはあったテレビ局(キー局)の中継はなくなり、また長くテニスをしてきた人たちでさえ、プロの試合に対して冷ややかに見ていると思われます。

私自身が感じるのは、
男子プロの場合、とても速くなったストロークに対して、体格的に優れた超人が鍛えられたフットワークで追いつき打ち返すことでなんとか最低限の面白さを確保している。
一方女子プロの場合、同じく速くなったストロークに対して、平野氏の危惧通り、ストロークの速さに比べ、足の速さが劣っており、そのため、オープンコートへの先制攻撃でポイントをとるという単調なゲーム展開のため、とても見る気がしない。

いずれにしても観るテニスが劣化しているのではないでしょうか?

昔テニス研究 | 投稿者 モモビラス 12:07 | コメント(0)| トラックバック(0)
トラックバック
こちらの記事へのトラックバックは下のURLをコピーして行ってください。
コメント
この記事へのコメントはありません。
画像
画像の数字:
名前:
メールアドレス:
URL:
コメント: