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テニス浦島太郎 8年ぶりにテニスをまたはじめた40代のおじさんです。最近のテニスの変貌ぶりに驚きつつも、いかに上達できるか、日記にしています。

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福井 烈 最強1980-2011年(2)

とにかく記録づくめの選手時代。
・柳川高校時代、169連勝、インターハイ3連覇
・中央大学時代、全日本学生単複優勝、そしてプロ転向
・全日本選手権7度優勝
・全日本ランキング9年連続1位

ストロークの名手で、フットワーク、スタミナそして精神的に安定していて、見ていても負ける気がしない感じでした。
パッシングショットが異常にうまく、面白いようにネットにつく相手を抜いていました。
決して力に頼ったショットではなく、絶妙のコントロールでストレートにもクロスにも抜いていきます。
ストロークはスルスルと伸びていき、相手のベースライン深くに入ります。
小柄な選手でしたが、強いスピンサーブを持ち、リターンからの攻撃を封じ込めていました。

ただすでに時代はかわっていて、国際大会に出場すると、福井選手のテニスはすでに異端の部類に属し、海外の選手は現代打法の恩恵をさずかっていました。
そんな福井選手ですが、海外のサテライトサーキットで活躍するなど、時代の変化にもかかわらず自分のスタイルで実績をおさめています。

福井選手の試合で印象深い試合は2つ。
①デビスカップ インド戦 対ラメシュ・クリシュナン
田園コロシアムで行われた試合、独特のボールタッチで相手を振り回すクリシュナンは、たぶん当時世界ランキング100位以内の強豪。
試合は緊迫したストローク戦でフルセットの激戦のすえ福井選手は惜敗しています。

②サントリーカップ ミラスロフ・メシール戦
トップランカーのメシールとのストローク戦は、スルスルと深く伸びる福井選手の打球に、メシールは戸惑いをみせ攻めきることができません。
試合は結局メシールが勝ちますが、大柄ながらビッグキャットと呼ばれ、相手のショットの威力を利用するタイプのメシールは、似たタイプの福井選手との対戦でかなり苦しんでいました。

グローバル化された現代と価値観も違い、日本の中で問題解決をせざるを得ない選手時代を生きた福井選手。
スポーツ科学の恩恵を受けることができない時代、そしてテニス打法の大きな変化が起きた時代、それでも日本のチャンピオンとして君臨し、世界と戦った偉大な選手です。








トップ選手 | 投稿者 モモビラス 07:28 | コメント(0) | トラックバック(0)