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テニス浦島太郎 8年ぶりにテニスをまたはじめた40代のおじさんです。最近のテニスの変貌ぶりに驚きつつも、いかに上達できるか、日記にしています。

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サーブ&ボレーが消えた理由 最終回 ボロテリー2つの予言

サーブ&ボレーが消えた理由 最終回 ボロテリー2つの予言

*参考:テニスジャーナル1992年4月号
「ニック・ボロテリーが語る 90年代のテニス界」

前回、ボロテリーの新しい指導法=システム5 そしてテニスコートを5つのエリアに分け、ゾーン1~ゾーン5として各エリアを呼び、それぞれ選択するショットがあることを紹介しました。

ボロテリーが予言をする前まで、テニスラケットは新たな時代になっていて、宇宙時代の材質の出現、構造上の変化、軽量、頑強、コントロール性、パワー、ラケットの厚さや断面形状の変化などの恩恵を受け、ウィンブルドンは強烈なビッグサーバーの時代になっていました。(参考:9月22日の日記)

ゾーン5から常に強烈なサーブをセンターやサイドに打ち込み、
厳しい反撃(リターン)を受けることなくゾーン2、ゾーン1へ移動完了。
そのゾーン1、ゾーン2で優れたネットプレイでポイントをとります。
レシーブゲームでもゾーン1、2に進出すれば、ゲームが優位になる、
この頃のウィンブルドンはそんな時代でした。


1992年4月 ボロテリーが予言したことは2つ
「1990年代のプレイヤーにメインとなるショット」

① サービス・リターン
ビッグ・サーバーへの対抗、リターン力で相手のサービスアドバンテージを奪う
② 相手の逆をつくショット
プレイヤーの動きが素早くなり、コーナーからのリカバリーが速くなったため、いちばん攻めることができるのは、相手の逆、への攻撃 つまり意外性


この1992年当時、システム5の恩恵を受けた選手が、大きな実績を上げています。
ジム・クーリエ・・・世界NO1、全豪、全仏優勝、翌1993年全英準優勝
アンドレ・アガシ・・・1992年全英優勝

このインタビューの本質、ボロテリーの予言とはすなわち、
“世の中には予言に聞こえるが、ボロテリーにとっては必ず起きる現実”
すでに先をいっているボロテリー、だからキーワードを公開=余裕 ということ。


クーリエやアガシはボロテリーの予言をこの時期すでに実践。
従来ゾーン5まで下がって戦う、ビッグサーバーのリターン、ストローク戦を、ベースライン上、ときにゾーン4まで前に進め、
・リターンでサービスアドバンテージを奪う
・速いテンポの目的を持ったショットの組み立て、そして相手をかく乱、
 逆をつくショットで止めを確実に刺す。
・上記戦術の実践を支える戦略、システム5とそれに基づいたスポーツ科学の恩恵。
 高度なリターンとライジングでの自由なボールコントロールを実装済み。


クーリエ、アガシ、後のさらに高度化した選手を生む“きっかけ”・・・

そしてなぜか似たようなことを、当時世界ランク25位の伊達選手が実践してます。世界トップを狙う飛躍の準備ができていた、ということになります。

日本人だけではないのでしょうが、とかく今ある現実を見て、
素直に受け入れたり、何も疑問に思わないという風潮があります。
はやり言葉「KY=空気を読まない」これはイノベーションには敵となる考え。
ただし人間同士の尊重には大事なこと、世の中難しいもんだな・・・と感じます。

折を見て、私がKYとなり、女子日本選手が世界で戦う方法について、
日記にしたいと思っています。
見たくない? はい、自己満足ですから、自由にやります。ブログだし。
昔テニス研究 | 投稿者 モモビラス 18:20 | コメント(2) | トラックバック(0)